料理を段取り良く出来るようになりたい方へ

「料理を作るのにすごく時間がかかってしまう」
「作り終わってもキッチンがすごく汚れてしまって片付けるのが大変」
「キッチンが狭くて、スペースを確保できない」
本記事はこんなお悩みにお答えします。
この記事は皆さまのお役に立てるよう以下の経歴を持つ著者がお送りします。
・料理教室のイベントに講師として参加
・1日に20品以上料理をつくる、撮影の仕事もしています
料理の段取り上手=料理上手への近道
料理の段取り上手は料理上手への近道といっても過言ではありません。
今回ご紹介するコツは以下の5つです!!
・シンクはふさがないようにする
・ごみ箱を近くにセットしておく
・同じ作業は出来るだけまとめて
・「待ち時間のあるもの」から先に
どうですか?簡単なことばかりでしょう。
もしかして「えっ!?そんなこと?」と拍子抜けした人もいるのではないでしょうか?
でも、この5つが出来るようになるとグッと料理の段取りがうまくなるはずです。
なぜそうするのか、理由も一緒に解説していきます。
早速見ていきましょう。
料理の段取り上手への道 5選

キッチンのスペースにたくさんの調味料や空いたペットボトルなど置いていませんか?
料理をするのにスペースを確保するのはもはや必須項目です。
せめて最低限、まな板を置けるスペースと切ったものを置いておけるスペースは確保しましょう。
スペースがないと「片付け⇒作業」となって、いちいち作業が中断されるので、効率が悪くなります。
しかし、一人暮らしの狭小キッチンはそれが難しい場合がありますね。
シンクとコンロの間がゼロ距離のキッチンとか。
初めて見たときに、このキッチンを考えて人は料理したことないのかな?って本気で思いました(笑)
そんなキッチンをお使いの方は、とにかくまな板を置けるスペースを作りましょう!!
コンロの上に板を置いて作業台として使うか、
腰の高さほどのラックを買って一番上を作業台代わりにしてしまう方法をおすすめします。
次に注目するのはシンクです。
料理をスタートするときにシンクは何もない状態になっていますか?
そうでないのだとしたら、今すぐシンクの中身を空っぽにしましょう!!!
ついでに排水溝のカゴも、きれいサッパリ空っぽにしてください。
せっかく洗い物をしていたのにゴミが詰まってそれを取り除かなきゃならない…
なんて料理への作業が中断してしまっては意味がありません。
それから、調理器具は常に使ったら洗うようにしましょう。
洗った調理器具は、スペースがあれば食器カゴに置いておくか、
ササっと簡単に拭いてラック上など手の届く範囲に置いておくとさらに作業がはかどります。
料理は生ごみやプラスチックごみなど、とにかくゴミが出ます。
なので、手元にゴミ箱があるととても便利です。
特に生ごみを離れた所に捨てに行くのは、2,3歩の距離でも何回も捨てに行く作業になるので、積み重なると時間の浪費と小さなストレスになります。
また、適当にシンクの中にゴミを入れてしまうと、ゴミをよけながら洗い物をするので作業の邪魔になりますね。
なので、シンクが広い家は三角コーナーを生ごみを捨てるゴミ箱代わりにするよいかと思います。
三角コーナーをいちいち洗うのが面倒くさいという方は、シンクにおける使い捨ての自立する三角コーナー用の袋などが100均で売っていますので1度お試しください。
しかし、1人暮らし用の狭小キッチンで三角コーナーを作ってしまうと洗い物が出来なくなってしまいます。
そこで、著者が1人暮らし時代に編み出した片付けまでらくちんの簡易ゴミ箱づくりを参考にしてみてください。
著者の家では、料理をする時に引き出しの取っ手にS字フックセットしてビニール袋をかけることで簡易ゴミ箱にしています。切りものをしている所から、1歩も動かずに生ごみを捨てられるのはとても楽ちんです。
料理が終わったら、フックから袋を外して口を縛って大きなゴミ箱へ。
よくある生ごみの汁漏れも2重に袋がかかっているので破けない限り起こりません。
ここでは2つの項目をいっぺんに解説していきます。
料理を作る時、料理ごとに作業をしていませんか?
料理ごとではなく「作業」ごとにまとめて準備すると、料理はスムーズに進んでいきます。
さらに、煮込み時間などの待ち時間を考えて段取りをすると
○○をしている間に○○するなど手を止めずに作業していくことが出来ます。
では、ここでは実際のメニューを例にしていきましょう。
・白ご飯 ・しょうが焼き ・ポテトサラダ ・あぶらあげとわかめのみそ汁【やること】
ごはんは研いで炊く。
生姜焼きは、玉ねぎ・豚肉を切って、調味料を作って焼く。
付け合わせはレタスをちぎって、茹でたブロッコリーとプチトマトを添える。
ポテトサラダは、ジャガイモとニンジンを茹でて、ハムとキュウリと調味料で和える。
みそ汁は、具を切って調理する
さて、どうやって段取りをしますか?
著者ならこうしますよという手順を各項目、理由を添えて解説します。
1,ご飯を研ぐ、炊飯器にセットする、スイッチを押す
時間が30分以上かかるので1番初めに、作業をスタートさせます。
時間がかかり、かつ目を離しておけるものは率先して先にやりましょう。
2,お湯を鍋に沸かしておく(野菜を茹でる用)
お湯って沸かすのに意外と時間がかかりませんか?
だったらその間に、ちがう作業をしてしまいましょう!!
茹でるものがある場合は、野菜などを切る前にお湯を用意してしまいます。
そうすると、野菜を切った後にすぐに野菜を茹でられるので、時短にもつながります。
お湯が沸き過ぎてしまった時は、弱火にすると温度は下がりません。
3,切る作業、レンジ調理
①使う野菜をひと通り洗う,プチトマトとレタスはちぎって水に浸しておく
②ジャガイモを耐熱ボウルに入れて電子レンジへ
②生姜焼きの玉ねぎ,ブロッコリー、ポテトサラダのニンジン,キュウリを切る
③ポテトサラダのハム、みそ汁の油揚げを切る
④生姜焼きの豚肉を切る,下味をつける
レンジ調理も目を離して置ける調理の一つなので先にやっておくと良いでしょう。
切りものをする時は野菜⇒加工品⇒肉,魚の順番で切っていくのをおススメします。
メニューごとに区切って作っていくと、
野菜を切った後に肉を切って1回まな板と包丁を洗う⇒野菜を切る,加工品を切ってまな板を洗う…など、何回も繰り返しまな板と包丁を洗わなくてはならない上に、野菜にニオイが移ってしまうことがあります。
なので、切りものは出来るだけ同じ仲間同士でまとめてやるのをおススメします。
4、茹でる作業
①ブロッコリー,ニンジンを茹でる
②空いた鍋はすぐに洗ってみそ汁用に新しいお湯を沸かす
5、ポテトサラダを作る
ポテトサラダはレシピに添って作ってください。
1番最初に作るのは冷めた方のが味がなじんで美味しくなるからです。
美味しくポテトサラダを作るポイントもいくつかあるので
近いうちにポテトサラダを作るコツの記事も書いていきたいです。
6、みそ汁を作る
7、しょうが焼きを作る
①生姜焼き用の合わせ調味料を作る
②レタスとトマトをしょうが焼きを盛り付ける皿に先に盛っておく
③生姜焼きを作る
合わせ調味料は先に作ってスタンバイしておくとフライパンに入れるだけなので効率よくできるだけでなく、料理の火の入りすぎも防ぐことが出来ます。
付け合わせの野菜を盛り付けておくのは、先に皿を準備しておくためです。
料理が出来上がっても、どのお皿に盛りつけようか悩んでいると
フライパンの中の余熱で料理にどんどんと火が入ってしまうので肉や魚が硬くなってしまうのを防ぎます。
8、みそ汁とごはんとポテトサラダを盛り付ける
いかがでしたでしょうか?
こまごまと書いてしまいましたが
「同じ作業は出来るだけまとめて」「待ち時間のあるものから先に調理する」
のポイントを抑えて調理すると、ノンストップで料理をしていくことが出来ます。
ほんの少しなのですが、先にやっておけば効率が良くなる作業は料理の中でたくさんあります。
この作業を先回りして自然に出来るようになれば、段取り良く料理出来るようになっていくでしょう。
というわけで…
今回は「料理の段取りのコツ」についてのお話でした。
難しくない所からスタートで構わないので、じぶんのキッチンの環境をまず見直して
ぜひ実践してみてください。
これが出来るようになれば、料理上手と呼ばれること間違いなしです!!